散歩のあとで

さて映画館。ロビーは中高年で溢れていて驚いた。見終わったあとなのかな。やっぱりかかる映画の傾向でこんなになるのだなー。
ここで二度目の「次の朝は他人」、やっぱり面白いなー。反復の構成にする着眼点として「Playback」と共通するトコはやはりあるのだけど、やはりホン・サンスが描く、酸いも甘いも含めたオッサンのトホホ具合とおとぼけが素晴らしい。今回の特集上映延長戦はもう見に来れないけど、まだ見てないのたくさんあってウレシイな。


移動して待ち合わせ、馴染みの珈琲屋さんへ。いつもお互いにそれぞれひとりで行っていたのだけど初めて二人で入ったら、店の人にたいそう驚かれた。そりゃそうだ。今まで座ったことのない奥のテーブル席に通され、ここからの店内の風景はいつもと雰囲気が違っていてまた、良かった。テーブルの上の灯りがカップのなかの珈琲に写って、闇に浮かぶ満月のようだった。いつも座ってるカウンター席の灯りだと、こうならない。傍らに置いてある販売用の書籍も今までじっくり見たことがなかったのだけど、「深夜の散歩」の単行本があって目を見開いた。文庫と全集では持っているけれど、単行本だとまたうれし。勿論購入して、歩いて帰宅。