日光そして鹿沼へと

栃木小旅行2日目。8時前に電車に乗って、びゅーっと向かうは日光!

JRの日光駅の駅舎は大正元年に建てられたもので淡い桃色、なんて愛らしい。この数百メートル先には東武日光駅。ロッジ風でこちらも愛らしい造り(観光絵葉書が目に浮かぶ)なんだけど、それよりも驚いたのは

うわー雪ですよ…。そんでもって、寒い!か、風が冷たい…!タスケテー。

ここから東照宮までは2キロ強でしょうか、一本の坂道を歩いていきます。まだ朝早いものの、参道につきものの店が続く賑わいは見られない。観光地によくある80年代風味もあまり無い。ただ、和菓子というか「羊羹屋」が異様に多い。お土産向きだからかな。何処の店も天明○年創業など江戸時代から続く老舗ばかり。東照宮が出来たときに開業したんだと思うと、家康がもたらした経済効果を考えてしまうヨ。

赤い橋の下に流れる水は透明で、周囲の新緑が映り込んでとても美しかった。この向こうから東照宮になるのだけど、あの極彩色の派手さがどうにも苦手。そもそも家康を祀るということがちょっとねえ…。幽玄な空気に包まれることは無かったな。。。


ここからJRで鹿沼駅へ移動。宇都宮市のベットタウンであり、最近はオシャレスポットとして女性誌に取り上げられております。トコトコと坂道をくだり、川を超え、生活感のある雰囲気になってきた奥にとある一角がある。

普通の住宅街の路地裏なのだけど、ここに飲食店を開いたオーナーを中心に「若者の起業支援」を目的とした”イベント”が2006年から開催されていました。いわゆる「手づくり市」はほうぼうで開かれるようになりましたが、「起業支援」を掲げているのがポイントだそうで、これをキッカケに実店舗が増え始め(廃業した古い店舗を再利用!)、今では行政も協力して更なる広がりを見せているようです。
街をぐるりと一回り歩いて、10年後のこの街を楽しみにしたいなと思いました。今は街全体をテーマパークのように盛り上げているけれど、古い家屋のあいだに潜むように点在した店が少なくとも10年続いて、街の風景に無理なく馴染んだ頃。時代の趣向も変化してくる頃でしょう*1
この手のモノに行政が結びついたり裾野が広がるとアレレなことになりかねないような気もするけれど、そのあたりも見越したからこそ「若者の起業支援」を推奨していたのだろうし、一時的な祭りではなく日常になることを目的としているように思います。
栃木市宇都宮市今市市に日光と早足ながらも県内の街を巡って、それぞれの街の成り立ちを思い起こすと、小さな点がぽたんと落ちたことで広がっていくのだなあと、つくづく思うのです。
それにしても若い人が集って飲食店や雑貨店を始めるマーケットの雰囲気は、フジロックのフィールド・オブ・ヘブンみたいで、ああやっぱりフジロックって若者文化のターニングポイントであり、存在として大きいのだなあ。そこにナチュラル指向としての「天然でもみじ」なアレが入ってくるのかな。


そんなことを思いながらフラフラしてたら

ドーーーン! なんじゃこりゃ。

スリランカにある仏像を型取りしたらしい。。。

なんだか不思議な街だなア。

そうそう、街の中に黒川という川が流れていて、その雰囲気もよかったなあ。市民の心のなかに自然に流れているような。こういう川のある街には惹かれてしまう。


自転車屋さんの脇に。マークのかたちといい色合いといい、素敵。

「真写」の…ってなってるんだけど。。。

わ、よくわかんなくなっちゃったけど、イラストがかわええの。

今回はこれが一等賞!インパクト大!かわええ!

ということで、栃木ちょっこっと旅日記でした。

*1:追記:今のところカフェやケーキにチョコなどイマドキな飲食店ばかりでターゲットがあまりに狭いけれど、今後どうなるのだろう