「May The House Be With You」

わー、もう出てるのかーって気づいた瞬間にi-tunesでDLしたっていいのだけど、やっぱり私はモノ所有のoldschool、とはいえアマゾンでポチッとしても翌々日に不在者票入ったりで受け取るまでめんどくさいので、店に行ってしまったほうが早いのである。新宿ユニオンのJPフロアへ行くと「club music店へお願いします」と云われ、近くにある別館の3階に初めて入るとレコ選ぶいかにもな方々ばかりでたじろぐ…しかもブツが無いよ……。わあん!仕方が無いので入荷日で混んでる&ふらっと入れないから行きたくなかった新宿タワー、エレベーターがやっと来て上がって、clubmusicコーナーを見るも無くて、JPフロアに、、、あった。レジには案の定たくさん並んでてくらくら。。。

Sugiurumn新譜! 「だろうだろう」となんだかんだいいながらElectric Glass Balloonを当時聴いていたケド、さすがにハウスなDJになったSugiurumnはチェックしていなかった。のに、何故買ったかっつーキッカケは「今回は全編唄ものでゲスト・ミュージシャンを招いて製作されて」おり、なんだかんだで「feat.Kazuhide Yamaji」なんですよ…。
その他にBez (happy mondaysの!)に曽我辺恵一に沖野俊太郎日暮愛葉畠山美由紀などなど同世代感タップリな人選なのですが、

「今回の人達は、俺がバンドをやっていた頃から音楽を続けている人が中心になってる。で、自分はこうしてDJになったけど、実際に当時と同じ形で音楽活動をやっている人って、意外とそんなにはいないんだよね。それぞれ紆余曲折を経て、それでも音楽を続けている。で、こうやって長く音楽を続けられている人って、やっぱり若かった頃に憧れていたような人みたいになってるんだよ。やっぱりそこらの人とはちょっと違う。」
「今回の人は全員パンクだよ。ぶれてないし、長いものに巻かれてない。そういう一筋縄ではいかない人たちと、俺もこうやって一緒にできるようになったんだ。やっぱり音楽をずっと続けてる人って、どこかですごく頑固者なんだよね。」
Sugiurumnインタビュー バンドマンから転身し、世界で活躍するDJへ

との言葉にオオオオーっとぐっときたわけです*1
そんでもってこのPV!

この「(90年代初めの)BEAT UK」っぷりたら!


さてはて、盤を再生すればまさに一頃のあの時代が湧き上がる。この手の感触は今の私には無いハズなのにああう、抗えない…!
”stepping on a flower”はギターとリズムにしっかりとyamajiさんの声が映えて、見つめる足元からぐわーーーーっと音の波が渦巻いて立ち上がってくる!

どの曲もグイグイと体が揺らぐ感覚に(どこかで懐かしさを覚えながら)陥ってく、sugiurumnという芯があってこそな眠らない闇の艶やかな音。

だって、こういうアルバムって間違いなく俺にしか作れないでしょ? Electric Glass Balloonみたいなバンドから始めて、そこからDJになった人にしか作れない音楽だと思うし、少なくとも思い立ってすぐに作れるようなものじゃないと思うんだ。その音楽がどうやって成り立ってて、どういうカルチャーから生まれた音楽か、ちゃんと理解していないと、やっぱり嘘っぽくなっちゃうんだよね。

「May The House Be With You(どんな時もハウスミュージックと共にあらんことを)!」過去と今、決意と情熱がアツくクールに詰まったこのアルバムのリリースイベントに、なんと!Electric Glass Balloonが一夜限りの再結成とな!でも23:00〜って・・・(往年のファンはイロイロな理由でさすがに無理よ…)



なんてチョット90年代前半を思い出したところで見たどみゅん、嶺川さんとダスティン・ウォン。ハコニワな音源で聴くよりはライブのほうが面白い。やっぱりこういう「音アソビ」をやりたいんだなあ、嶺川さんは。屈託の無い笑顔を浮かべるダスティンの横で、澄んだ音の粒と共に微笑む嶺川さんを見ていると、ホントに90年代は終わったんだね…とシミジミ思わずにはいられないよ・・・(恒例)

*1:相変わらずの”らしい”名言連発