アンビリーバブル・トゥルース

ハル・ハートリーの最新作が(といっても2011年)遂に日本で公開!しかも旧作も上映(「トラスト・ミー」やらないのは残念だけど)なんて!小さなチラシを映画館で見つけたときの驚きと喜びといったら!配給会社の方々ありがとう!K's cinemaの方々ありがとう!
そして初日、デビュー作「アンビリーバブル・トゥルース」を。初めて見た。冒頭から89年、という時代性がとても伝わってくる。
とてもよかった。ああ、やっぱりハル・ハートリーの映画は素敵だなあ。優しく真摯でナイーブで、でもフラットで冷静なまなざし。
言葉の交わし合い、その動き、その言葉、ひとつひとつがさりげなく、時に奇妙に、私の心を突いてくる。
音楽は監督自身じゃないけど、とっても”らしい”音で、ヨラテンゴソニックユースっぽい響きがあるところが嬉しい。場面転換のときのギターをギャーン、ってシーンの愛嬌が好きだ。
ラストあたり、人物がフレームに入ってくる絶妙のバランスとタイミングに言葉の畳み掛けが見事すぎて、ふわっと心が浮き上がるこの感覚はいったいなんなのだろう。
エイドリアン・シェリーはとってもかわいいなあ。もう姿を見ることが出来ないのだな…。
たくさんの人が見ることが出来るようになればいいなと強く思う。