皐月の空気に「熱波」〜「突然炎のごとく」


朝、薄曇だけどこれからの光を感じさせる空。昨晩の激しい雨が止み、水分をたっぷり吸った新緑は濃度を増し深々として、たった一晩で移ろいを感じる。今日から5月、わたしの大好きな季節だ。



新橋文化劇場で「熱波」「突然炎のごとく」の二本立て!このプログラム組んだスタッフさん、凄い!しかも今日はサービスデーでなんと700円でした。申し訳ないくらい。
「熱波」は公開時以来。今日のちょっと暑いくらいの空気がココの電車の走行音と古びた雰囲気と相まって、見事なまでの舞台装置になっていた。2度目だと後半のくだりを知ってるからまた違った味わい、でも今回もやっぱり前半部でチョット寝ちゃった……。後半はやっぱり最後んところ、ぐわっとシビレルなあ。ただ構造は素晴らしいのに語り口が面白くないって思っちゃう。「私たちの好きな八月」はヘンテコな印象深さがあったんだけども。
突然炎のごとく」は昔ビデオで見た以来だ。あー冒頭からして掴まれてしまう!鮮烈なシーンの数々がスクリーンからビシバシとやってくる。「熱波」見た後だと殊更、トリュフォーの語り口の素晴らしさに驚かされてしまう。ジャンヌ・モローの無表情の冷たさと笑顔の豊かさ。衣装もとっても素敵! それとジョルジュ・ドリューの音楽はやっぱり凄いや。