この夏に見た映画の記録

自分の記録として軽くタタタと書きます。

「ヤング・アダルト・ニューヨーク」みゆき座、日曜日に。ノア・バームバックの映画が日本で公開されるのはとても嬉しい!「フランシス・ハ」はグレタ・ガーウィグが好きなんですってのが満開でノレなかったんだけど、今作はコレぞ!って作風でキリキリきつつ面白かった。盟友?Dean Warehamがあーんな役で登場したから大笑い。あの辛気臭い(失礼…)顔のヒトが、、、最高。そして見た後で知ったのはビースティのアドロックも出てたこと。しかも結構な役で。まるで気が付かなかったよ……。
・・・ってこんなネタに反応してちゃダメ!って映画でした…… 中年は見て、笑いながら突き刺さって泣くべきだ。ノア・バームバックの映画には毎作ワーーー!!って地味にタマラナイ気持ちにさせられるなあ。世代間の話と思いきや、世代問わずな「人のあり方」の話であり、映画論でもあって、グレタ・ガーウィグ世代との交流を経て気づいたまなざしなのかなと思わされた。ところで配給してくださったのは嬉しいけれど、原題の「While We're Young」をきちんと反映した邦題にしてほしかった、つーかダサすぎじゃないすかこの邦題……更に上映館が「みゆき座」のみはミニシアター壊滅の現状を痛烈に感じるのだなあ。ターゲットが見えづらい。みゆき座は何年ぶりかで来たけど、上映前の客席内にアイスクリームの売り子さんが回ってきてびっくり。


「彼女たちの舞台」早稲田松竹、日曜日に。嗚呼、ジャック・リヴェット!今作は20代前半にビデオで見て衝撃を受けた以来ぶりで、フィルムでは初めて見た。舞台と日常は表裏一体、謎は謎のまま過ぎていき、緊張感を孕みながらも女優陣のおしゃべりや仕草、着回しが今見てもやっぱり魅力的。こういうところがいいんだよなー。ロランス・コート大好きだー。同性の好みって若いころも今も変わらないのねえ。そして警官のアイツはどうしても好きになれない顔……。もう一本は「修道女」で、アンナ・カリーナの美しさには震えるけれど、つらい印象が残ってて今見るには重いから辞退しちゃった…ごめんなさい。三百人劇場で見ただなんて夢か幻か、だな。


「イレブン・ミニッツ」ヒューマントラスト渋谷、日曜日に。通奏低音(というの?)としての”I wanna be your dog”が耳から離れない。さすが音の付け方はキレキレでカッコイイんだけど。映画そのものとしてはなんかな、ちょっとこう、不意を突かれてウオオオオと痺れる感覚が今回は無かったなあ・・・。多重視点で複雑な構成の編集っぷりは技なんだろうけど、スコリモさんてもっとトンデモナさと緊張感を作り出さないっけ? 78歳にして才気漲る作風は凄いけれど、変にゴージャスなつくりも違和感。。


悔やむのは「ひと夏のファンタジア」、ユーロでの上映はレイトだったから断念しちゃった。アップリンクか下高井戸あたりで再上映決まると嬉しいけどそれでもレイトになりそう。。。