ATPとARABAKIの夜

下高井戸シネマでのヴィンセント・ムーン特集、ホントは南米など諸外国を巡った映像の日に見たかったけど、最終日の金曜の夜に「FROM ATP」を見た。音楽フェス「All Tomorrow's Parties」を映したもの。
ヴィンセント・ムーンが撮っただけにただの記録映像でも音楽ビデオでもなく、場の空気をざらりと映し出していた。各ミュージシャン(好きな人たちばっかり!キュレーションをミュージシャンがやっているというのがいいんだよな。)のライブの模様は一部であっても、一番良いところをちゃあんと捉えてくれているし、施設内をふらふらして音楽に出逢って行く楽しさが伝わってくる。
「FROM MIDDEN」「FROM GHOSTS」の2作が上映され、cureの「boy don't cry」で若い女の子たちがキャーって踊ってる場面にめちゃくちゃぐっと来た。そして最後のマイブラのホワイトノイズ!!!かっけーーーーー。この映像はネット上でも挙がっているけれど、あの音はPCからだとキツいわ。。。映画館の音響も画質も良くはなかったけど。。後半のパリの街で演奏するバンドを捉えた作品は、登場するバンドが苦手だったのでツラかった。。


土曜日の夜はCSのネット放送で、こちらも音楽フェス「アラバキ」の映像を見た。「Night With LOU REED」のセッションが目当てだったけど、い、やーーそれまでツラかった。出るバンド出るバンド、いったいいつの時代よ?という古臭い音とステージングと客のノリには呆然とした。途中に挟まれるやっすいミニドラマもヒドかったな・・・。別部屋でmikkステージを立ち上げるか…と思うくらいだったわよ。そんななかTHE GROOVERS出てきて、ひょー!カッコイイ〜!音自体はオールドロックで目新しさは無くとも、古くなくて「今」鳴ってるんだなあ。それからゴダイゴ(!)の安定感にホッとしたり。それからトモフスキー!この人はジョナサン・リッチマンぽいなあ。
そしてそして遂に「Night With LOU REED」!町蔵やあがた森魚のバックでギターを弾くヤマジ!!!ギャー!ロバート・クワインよろしくサングラスを掛けている姿はレアだわああ(ハゲヅラではさすがに無かった…)。そして山口洋とのセッション、カッコヨカッタ。二人が向き合ってオオッと昂ったところで場面はカットされてしまった・・・ヒドい! にしてもやっぱり、こうやって後ろでギターに徹し、それもこのメンツで、しかも「Night With LOU REED」を弾くヤマジさんの姿は感慨深くって、ファンとしてたまらないものがありました。

この企画はどういう経緯で決まったんだろうか?またやってくれると嬉しいなあ。