鱗雲からはじまる


朝カーテンを開けると鱗雲が広がっていた。
こんな雲を見たらずっと追って歩きたくなってしまう!さて今日のお散歩は代々木上原から。

お昼ご飯は駅と駅のあいだにある小さなお店で。店主さんの心遣いが伝わる美味しさだった。
谷を下り、かつては用水路のような入り組んだ路地を抜けると次の街の商店街。大通りを渡り公園の谷間を登ると


このアパートメントもよくぞ持ちこたえているなあ。設備の維持が大変だろうな。
通りは相変わらず人出が多い。店も様変わりしたけれど、看板表記に中国語が増えている。
人のカタマリをすり抜け、いわゆる裏原宿へ。並ぶ店の雰囲気も変わったねえ。ずずずと奥へ進んで

佐々木美穂さんの久しぶりの個展。印刷物になった作品しか見たことがなかったけれど、やはりコラージュは(も)原物を見るのが面白いな。紙の重なり方や色味の微妙で絶妙なバランス。タイトルとのウイットに富んだセンスも素敵。今回の展示開催を知った経緯は、この間散歩してたら偶然見つけたzakkaの新店舗で教えていただいたのだけど、こういうのをもっと大切にしていきたい。


さてここから南下南下、明治通りを進んで渋谷駅を通り過ぎまだまだ歩き、今日だけひっそりと開店してる地下のヒミツ部屋で珈琲を出していただいた。自家焙煎した豆は印度。突出しすぎない特徴が舌に広がって美味しかった。店主さんは良いお人柄と熱心さが伝わる話しぶりで、とても楽しいひとときだった。
それから引き返しまた歩き始めてあの場所へ。



ここには高架線路が・・・

あった。かつての話しだ。ここを走る車窓風景が好きだったんだ。渋谷駅から出発して、ビルとビルの狭い間を申し訳なさそうに走り、ぐいんと大きく右へ旋回して開ける空間!

ザックリ。


今じゃただの空き地だけど、ここには線路が伸び電車が走っていたんだな。
これから新たに整備されてもっと環境がよくなるかもしれないけれど、やっぱりチョット悲しい。そんな気分で振り返ると傾く夕陽のオレンジが眩しく輝いていて、目に染みた。