巡る

今日は午後休して、気になっていた展示をいくつか。

同潤会の16の試み —近代日本の新しい住まいへの模索—

竹中工務店東京本店の1階にある「GALLERY A4」で開催中のこちらは、場所が場所だけに平日10〜18時開催とふらりと行くのはちとツライのであります。でも充実した内容で大満足。同潤会の開発の歴史年表を始め、図面や模型に写真、映像が盛りだくさん。更に実際に使用されていた建具などが並んでいるのにも興奮しました・・・。階段柱などに顕著だけど、ヨーロッパ文化を取り入れたスタイルはエレガントでとっても素敵。16ある同潤会アパートのそれぞれの個性など、愛が感じられてよかったなあ。
限定的な開催日時だからか、公式サイトに丁寧に紹介がされています。
http://www.a-quad.jp/exhibition/070/p01.html

● 志水児王 "landscape" / MISA SHIN GALLERY

前回もここで開催した個展の印象がとても強く、あれに比べるとおとなしめでしょうか。画像よりも超音波スピーカーからのノイズ音が強烈で、しばし目を瞑って音が作り出す空間を感じていました。


ギャラリーを出ると少し雨が降り始めたけれど、そのまま歩く。このあたりの何処でもない感じが好き。

●Nile Koetting "Hard In Organics" / 山本現代

この界隈に来たから近くにあるココに寄ってみようと入ったら、これがすごく好きなのだった。映像とサウンドアートなんだけど、アクリル板を使った「音響彫刻」だのヘンテコ(失礼)な楽器が並び、プスプスとノイズが走り、ああ楽しい!複雑な思想が当然込められているのを、単純にこう言い切って非常に申し訳ないけれど。こんなワケワカラナイ見ず知らずのものに思いがけず出逢い、刺激を受けること、疲れきった脳味噌が活性化しリフレッシュする感じ。


ここからバスに乗ってターミナル駅へ。窓に流れてく風景のリズムが良い。遠くはないけどあまり行き慣れない界隈の街並みは、ちょっとだけ旅した気分になって楽しい。駅と駅のあいだの、交通が主に車になるエリアってどこか時代が止まっている感があるというか、あちらでもこちらでもない独自の雰囲気があるから、街を決定づけるものってやっぱり大資本が入るか否かなのだなあ。


時折のこういう半日はすごく大切だなと改めて実感する。