super-deluxeにて

ここに向かったのは多分ghostを見て以来なので何年ぶりだろう……。音を聴くことにしっかりと向かい合えるよい空間だった。
ヤマジカズヒデ、山本達久、須藤俊明、ノルベルト・ロボ (el.g & el.b/ポルトガル)、ジョヴァンニ・ディ・ドメニコ (fender rhodes/イタリア)という布陣のライブ。山本さんがDENKI UDONやるにあたって声を掛けたのかな。

  1. ヤマジカズヒデ+ジョヴァンニ・ディ・ドメニコ
  2. ノルベルト・ロボ+山本達久+須藤俊明
  3. DENKI UDON(ノルベルト・ロボ、ジョヴァンニ・ディ・ドメニコ、山本達久)
  4. 全員で。

という流れ。1.は当初、各人入れ替わり立ち替わりの予定が2人がガッツリ長時間になってしまった模様。


次々と音が生まれていく様は果てが掴めない分、面白かった。即興でやり取りされる音を聴きながら彼らはどう考えながら演奏しているのかなと思った。手癖にならずに、相手の音に呼応したり動じなかったり、展開に規則性はなく予定調和もなく、感情の起伏に頼らずに音を聴き、演奏を見ていた。紹介文やネットに上がっている動画から予想されるものではなく、短絡的即時的な感覚に依らない音は、今ここで鳴っているのではない、各人が積み重ねてきたレイヤーに触れることであり、その音を作るのは演奏者だけでもなく聞き手側自身でもあるのだな。だからひとつのわかりやすい返答は無いし、求めることも求められることもない。などと今回の演奏の感想とはいえない言葉を書き留めて、こうやって感想をブログに挙げ続けるのは個人的メモなんだけど浅はかでもあるよなと改めて思っているところ。