今年の映画初はなんと元日から!それも「電気グルーヴの映画」!年末に見たtdさんが「号泣」と呟いてて私はさすがにそれはナイと思っていたのに、まんまと号泣ですよ……(笑)以下ツラツラと箇条書きに連ねます。
- オカシイ人は突如そうなるのではない、最初っからオカシイのである。
- これだけの素材が残っていることが奇跡だし、どういう視点で編集するかがポイントで(しかもこんな人たちを!)、的確だった。
- コアなファンにとっては知ってる話だろうし(電気ファンは収集力がありそう)、ネットでも上がってるじゃんってことばかりかもしれない。けれど、個人個人の脳内やネットではなく、ネットが当たり前になる時代以前のユース・カルチャーがこうやって公式に記録されることが素晴らしいのです。
- 私は彼らの活動を追っているわけではないけれど、同時代に生きているとどうしたって視覚聴覚に入ってくるわけで、その同時代性の距離感ゆえにタマラんところがあった。
- 80年代終わりから90年代初頭にかけての、彼ら及びファンの髪型や服装に「テクノとヒップホップとナゴム」が混ざっていて、住み分けが明確でないミクスチャーな時代を感じた。
- 同じ曲でも音の感触やBPMの違いに時代が出るのが面白かった。
- 代々木チョコレートシティや新宿パワーステーションなど今はないライブハウスが出てくることに涙。
- 「SSE」という言葉をスクリーンで見聞きする日がくるとは!
- オッサンたちの体型の変化も見どころ……。
- 瀧は肥え、まりんはやせ細る……。シンコちゃんに至ってはオッサンでは無くオジイチャンである……。
- 瀧は時折チャン・チェンに見えるときがあるんだよね。昔その例えをネットで目にして以来フィルターがかかってしまうですよ。
- フジロック第一回目の映像泣けるよね……私は2日目参加予定だったんだよ……(遠い目)
- 中盤にさらりと描かれる悲哀がねえ……そしてShangri-La誕生秘話が映画的なクライマックス。
- ステージングが卓球から瀧がメインになる変化が興味深かった。
- (追記)つか、卓球のパワフルさは変態的凄さ。瀧は器用なのだよねえ。卓球という監督の思惑どおりにヒット打てる感じの。
- まりんのような立ち位置の人が一番売れた時代にいて、今客観的に語ってくれるって状況もなかなか無いだろな。
- (追記)まりんやBOSEのような人の目線あるの大事。
- そういやまりんは卓球のことを「石野くん」、瀧のことを「瀧」と呼んでいたけど、その違いは如何に……。
- 挿入される関係者コメントは、各人の「ひととなり」が表れてて興味深かった。
- 小山田くんのコメントはすっかり毒と才気が抜け落ちてしまった感あり悲しかった。(小野島大編集の「palade」での卓球との音楽談義はオモシロカッタなあ)収録は桜新町のプライベートスタジオなんでしょか、後ろのCD棚の一番目立つ位置に「ヘッド博士」と「ブリッジ1st」があったことに震え……。新作期待しています・・・
- SMEの代表取締役中山さんは「デビューから現在まで電気グルーヴと仕事を続けている唯一のスタッフ」てのに「ダウンタウンのスタッフはその後重役になる」ってのと共通のモノを感じる。中山さんからの視点の逸話諸々はとても面白かった。
- ロキノンのひとは「ああロキノンだねえ」って話っぷりだし、魚のひとはつくづく(自粛)。。。
- とはいってもロキノンの人が言及してた「ロックバンドは楽器持てばすぐ再開できるけど、彼らはまず卓球が音を作らなきゃ出来ない」というのは確かに……。
- 日本の音楽界でこういう音がポピュラリティを得たのは時代背景と上手くリンクしたのもあるだろうし、なんだかんだで続けてきたのも「彼らがそれぞれ持ってるモノ」故なワケで。
- やっぱり「この二人」だからこそ成し得た音と活動だし、音楽的に向上をしながらも高2マインドでずっとやってるのがよーくわかりました。
- 「EDEN/エデン」と二本立てで見ると「日仏DJいろいろ物語」としてお楽しみいただけます・・・。目黒シネマならやりそうね。
- 元日なのに場内ほぼ満席でオソロシイな!最初はあんまり笑い声聞こえなかったけど、徐々にドッと湧いてきた。
- 音いいところで爆音重低音でスタンディングで踊ったりしながら見たいなあと思ったけど、途中インタビュー多いし素材ごとバラバラだろうから、音の調整難しそう。
- でもアップリンクのリビングみたいなトコでゲスト有りでみんなでダラダラ喋りながらもいいかもな。
- (追記)見た後でyoutubeや雑誌で補完すると楽しいです。