JUST FOR ONE DAY

5月20日、代々木 Zher the ZOOにて。
随分日にち経っちゃったけど、処理能力の低い脳みそから引張り出しながら、記録として綴ります・・・
ヤマジさんと近藤智洋さんのvo.gと、中西智子さんのベース、梶原 KAZI 幸嗣さんのドラムの強力メンツに加え、田渕ひさ子ちゃんも参加となると、どんな曲やるんだろと期待が膨らむワケで。

1曲目はtelevision「see no evil」!!と痺れてたら、なんとXTC「making plans for nigel」!イントロのクキクキッとつんのめるトコでウワワワワー!とひっくり返りそうになった。いつかXTCのカバー聴きたいなあとずっと思ってたけど、このメンツでやるなんて!中西さんのベースとKAZIさんのドラムはクッキリ入ってきて、すごく気持ちよかったー。続いてひさ子ちゃんボーカルでpavementからの〜ももクロ「天国の名前」!冒頭から脳内で唄える自分にビックリだよ!(一時期ちょうリピート再生してたからね・・・)ヤマジさんのギターが冴えまくるッッッ・・・!ぐんぐん広がっていく名曲だなー。そしたらお次はmagazine「shot by both sides」これがまたとんでもなくカッコイイー。・・・とまあ、第1部は土下座してお礼を百回したいくらいの、流れだった。ひさ子ちゃんのギターワークは淡々したクールさとにじみ出る愛らしさが混ざってて、ヤマジさんの音色とマッチしててすごく良い!ヤマジさんのギターもいつも以上に冴え渡るのだ。


第2部はひさ子ちゃん休憩で、近藤さんが。となると、三茶のヘブンズドアが浮かんでくるよ。近藤さんはナチュラルなボケ気質があって、ヤマジさんといい塩梅なんだなあ。ニール・ヤング「hey hey,my my」は絶品。ダイナソーの「wagon」も嬉しかった。


3部はひさ子ちゃんも入って。なんとびっくり、「空に揺れたい」・・・!dipでも随分とやってない(記録たどると2011.4月以来??)この曲、ボーカルは近藤さんメインで、ひさ子ちゃんのギターは当時繰り返し聴いて耳コピしたんだろうなってヤマジギターの継承っぷりに、胸が熱くなった。(近藤さんが唄入るとこズレたのはご愛嬌)、更に「オモト」「human flow」と、東芝1stな展開に彼らの「dip愛」を感じて号泣。ギターが分厚いのでよけいにアルバム録音に近い気もした。そして!やっぱりやったよ!ひさ子ちゃんボーカルでナンバガ「透明少女」!

私はナンバガには思い入れがなく申し訳ない……とはいえ、まさかヤマジギターでこの曲カバーする日が来るなんて。当時は当然考えたこともなかった。もちろんひさ子ちゃん自身が一番思ってるだろうなあ。自分で唄うし!終わったあとのひさ子ちゃんの照れてるようなどうしたらいいのかな表情がよかったなあ。
その後pealout「april passenger」で場内大盛り上がりして、私はpealoutも聴いていないのですみません・・・なのだけど、アツい想いが満ちていてヨカッタなあ。そして近藤さんが「浜松から友達が来たんで、紹介します」というので「え?」と思ったら、なんとモモさんだった!場内は興奮なのか爆笑なのかどっと盛り上がって、pealoutでもカバーしていたルースターズ「CMC」。モモさんがひさ子ちゃんの頭をぽんぽんと「よかったねえ」って感じで叩いたのは少女漫画のヒトコマのようで、「うわ〜モモさんの女殺しめ!」な瞬間を目の当たりにした・・・。

さてアンコール。ヤマジさんが一番に出てきてギターをワーガシャガシャーっと弾いたノイジーな音がちょう好みで素敵ーと思ってたらそれをループさせて?「tomorrow never knows〜setting sun」。
この大円満で終わるはずはなく、もう一度アンコールで再びモモさん登場。そんでルースターズやって「イエ〜〜イ!」とご機嫌の酔いどれロックスターが最後の最後に全部かっさらっていきました(笑)


それぞれの永年の想いを昇華するようなところも、現在の関係性も、年を取るっていいことだ!と思わずにはいられない、楽しくて幸せなライブだった。