最後の晩餐に食べたいものは

今朝の日経新聞 土曜版の記事に「最後の晩餐で食べたいもの」というお題があり、某俳優がY氏が通っていたカレー屋を挙げていたので伝えつつ「じゃあ、なににする?」と聞くと悩み出した。
「うーーん、○○屋のうどん!と言いたいけど……だって、死にそうなときにコシのあるうどんなんて、喉を通らないんじゃない?」
知らんがな!・・・まあ、確かにそうかもねえ。

「んじゃあねえ・・・二十世紀梨でいいよ。これなら瑞々しいからスッと通るでしょう?」


Y氏は果物を食べないのだけど、二十世紀梨は好きとよく言っている。梨といえども豊水などこの界隈で主流の品種はダメと云う。

二十世紀梨は程よい酸味があってさっぱりしてるでしょ。豊水とかはべちゃっとした甘さがイヤ」

私はこの発言を聞くまで二十世紀梨を食べたことがなかった。スーパーでもほぼ見かけないのだけど、気になって探して漸く見つけた。高いと思いつつ買って食べたものの、言ってたことがイマイチわからなかった。その後も二十世紀梨は殆ど見かけていないし、あっても2玉800円じゃあ買えないのだった。


しかし「最後の晩餐」に選ぶなんて、よっぽど好きなんだなあと再認識したところ、夕方出掛けた街の一角で見かけて驚いた。この店には複数の品種の梨が並んでいた。なんてタイミングの良さ!2つで398円。まあ、良しとしよう。
夕飯後にさっそく食べたら、うん、スッキリと瑞々しくて、舌を刺す甘味が無くて美味しい。漸くわかった。涼しくなった秋の空気に合うし、この喉越しの良さは弱った体にスッと染み込むことだろう。まだまだ最後の晩餐なんて遠い話にしたいから、ちょうどお彼岸、ご先祖様に感謝をして、健康で暮らそうね。