古き建物が並ぶ街、お散歩する街


岩手県盛岡市は城下町として栄え、戦災被害の少なく、明治〜大正期の建造物や町並みが多く現存しています。

盛岡城廃藩置県により廃城し現存していません。

城跡である岩手公園まで駅から歩くと、「大通・菜園」という繁華街を通ります。ここは元々盛岡城主が所有する菜園(!)で、大正時代末まで湿地だったところ、地元の実業者たちによって新たな市街地開発により整備された、比較的新しいエリアなのでした。チェーンの飲食店や閉じられたシャッターが少なからず目立ちますが、個人経営の店舗なども多く、寂しすぎる感じはしませんでした。
「映画館通り」なんてのもあります。

文字通り盛岡市のほとんどの映画館が集っているそうで、先に述べた市街地開発の際に娯楽の目玉として映画館を建てたのがはじまりとのこと。昭和初期の時代背景が伺えるし、こういうところは昔も今も変わらないんだなあとシミジミする。


中津川!何度この風景を眺めたことか!橋から見渡すのもよし、河原に降りてぼーっとしたり、沿って歩いたり。

岩手銀行中の橋店。城がないだけにこちらがランドマーク!ホレボレ…。

盛岡信用金庫も負けちゃあおれませんぞ。

紺屋町番屋。大正に建てられた消防番小屋。絵になるなあ。

盛岡生食普及会。後ろにアナブキマンションが建ち、不思議な景色に。

この入口、たまんないわー。勿論ロシアン・ビスケットを買いましたヨ、ふふふ。


蔵を利用したギャラリー・喫茶。中に入ると空気がひんやり、きもちよかった。

南部鉄器のお店。

わー!角にクラシカルな建物が!

荒物屋さん。

関口屋菓子舗は明治創業の老舗で駄菓子を製造販売していました。駄菓子は子供のものというよりも、寒い時期の保存食であるのですね。青大豆のきなこを水飴で練り固めた豆銀糖はお茶に合いそな味わい。店先には干菓子の木型がたくさん飾ってあり、嬉しくなります。

間口が狭く奥に細長い、町人の「職住一体型」の住まいである盛岡の町屋の典型例。


こちらの写真館の壁面には素敵なレリーフが!

橋の袂に古本屋さん。


昭和な雰囲気のままで愛らしい、へい、タクシー!

北ホテルです。

鉈屋町界隈と盛岡町屋

ざくざく南方面へ歩いていくと、古い街並みがありました。



鉈屋町界隈は、江戸時代に栄えた場所で今も残る歴史的町並みを保存しようと、5年ほど前から家屋の修理・修景工事に対し補助金が交付されるなどして活動をしているようです。

左がまだ手付かずの家屋。右が修景後の家屋。

まさに修景中。
そもそも都市計画が施行されたことをキッカケに町家の暮らしを見直す保存活動がスタート、遂に道路拡幅道路計画が廃止され、今あらたな街づくりの進行中といった具合で、街並みとしてはまだしっくり馴染んでいない段階でしたが、今後どうなっていくのか楽しみです。