Mark Kozelek、教会で爪弾き、唄う。

7月11日、コズレク先生再びの来日公演が”キリスト品川教会 グローリアチャペル”にて行われると知り、これは合うだろうなあ〜とウットリとしておりました。まさにコズレク神父による礼拝です。
教会は品川の原美術館の手前にある御殿山のとこで、近代的で立派なつくり。席は途中から段々になっていて、思ったよりも広く、ちょっとしたホールのようでした。
開演時刻ぴったりに登場、椅子に座り爪弾かれるギターの響き…。一音一音がクッキリと形を成しながらさらさらと流れていく様は、森の奥の誰も知らない澄んだ清流のよう。そんなクリントーンのギターに合わせる憂いある声は、音響のせいかギターにうまく絡んでいなかったように思う。マイクがそんな状態でぼそぼそと話すので、ただでさえツッコミづらいのに尚更シーン…としてしまい、苦笑交じりのコズレックさん。
最新作は

Among the Leaves

Among the Leaves

こんな清々しいジャケに驚き、音も同様に以前よりもやわらかな光を感じているのですが、今回のライブも前回の”張り詰めた雰囲気”(まあ、まさかの初来日だったので息を呑んでいた感あり)よりは幾分カドが取れたようなオモモチがありました。といいつつもやっぱり、淡々とした日々のなかに潜む真理のような、きゅっと胸を詰めて祈るような、、、ハッと顔を上げて前を見据える瞬間が宿るのです。
最後、ステージを去るコズレックさんの少し丸まった大きな背中にきゅん、としました。ライブとしては若干心残りはありましたが…。

帰りはソニー村を抜けて、夜の大通りをお散歩、五反田まで。帰り道もとても楽しかったなあ。こんな日があることを幸せに思うのです。