店と客

昨日付で映画の感想を書いたけれど、実際の昨日の夜は定時で会社を出たらまだ明るかったから、映画からカレー気分に変わって食べに行った。蛸のビンダルーはお馴染みのポークのとは異なり、あっさりとしながらコクがあり美味しかった。野菜のサブジはミントが効いていて爽やか!こちらも美味しかったなあ。会計時にそれをお伝えして店主さんとちょっとお話するのもうれし楽しくて。
お店で食べることも、映画や音楽や小説と同じように気持ちや影響を残すってことが語られていいのにね。ネット上で店名を出すことは私は気がひけるので控えるけれど、基準が曖昧な点数で評価したり「コスパ」って言葉も嫌いだ。
そんなことを思っていたところ、ネット上のほんの小さな一言で、とある喫茶店の店主さんが地元に帰られたことを知った。店はそのまま他の方に引き継いだらしい。店主さんは女性で、私と同世代だろうか、朗らかでとても気さくな方だった。私と共通点があることも手伝って、ここに立ち寄るのは店主さんに会いに来ることと等しかった。しかしふらりと寄りづらくなり、暫く通わなくなっていた。開店した経緯を知るに、単に喫茶店を開きましたではない、自らの経験と直感が憧憬と敬意ともたらしたことが伺えるし、今回の決断は相当な想いがあっただろうと勝手ながら思う。
寂しくてぽっかり穴が開いた気持ちでいる。