おやつ

インスタで「私はこれを食べました」が箔付けになる時代なのだなあとスマホを眺める。あるお店のあるメニューがインスタで広まると、急に混むようになり、同じ品ばかり注文されて皆写真を撮るのだと、いくつかのお店の方からお聞きする。オープンしたばかりの店がまだ慣れない状態なのにインスタで人気になりテンヤワンヤな状況もお見かけしたり、インスタでフォロワー数が多い人が「私が写真を載せたことで混むようになってしまい複雑」などと書いてあるのを見ると、ナントモ大変だなあと思ったりもする。

「店の魔法が解けるとき」という記事を某店主さんが書かれていて、そうだな、足を運ばなくなる店って生活の変化で物理的な理由もあるし、味だとか雰囲気だとか、諸々のキッカケで魔法が解けちゃったって感覚もある、確かに。人間模様と同じだ。

料理通信 2017年 02 月号 [雑誌]

料理通信 2017年 02 月号 [雑誌]

各店舗のレシピがずらり並ぶこの誌面は写真も美しく、文章も敬意が感じられて好き。今月号は好きな店ばかりで小躍り。にしてもレシピ通りにつくってもそう簡単にはその店の味にはならない、そこが面白い。私はお菓子づくりも料理も苦手なので、苦もなくつくることが出来る人が羨ましい。和菓子職人の父はもはやつくっていないと生きていられない域に達している。
会社帰りに立ち寄った珈琲屋さんで店主さんとの今日の話題は、お菓子作り・日々の料理・我が家の雑煮。他愛もない話だけど、体内に循環した。そういえば全然眠れないまま朝になり、午前中は非常につらかったものの昼休みに意識的に同僚と喋って、午後はなんとか持ち直した一日だった。人と喋ることって大切だな。