CAN'T


今更ですが。5月19日(金)渋谷 Galaxy - Gingakei にて。まさかあの遊歩道沿いでライブ見るなんてなー!
ベルリンで知ったバンドのcameraがかなり好きなようで時折ツイートされていたけれど、来日公演が決まったことを知り自ら対バンしたいと申し入れしたという経緯に加え、公演前も幾度も関連ツイートをし、当日は会場がわかりにくいので写真でお知らせするなど、これまでのヤマジさんらしからぬ行動に失礼ながらとても驚いた。
開場時間が遅れ、外には長蛇の列。20代のおしゃれな若い子が多くて、同じライブ見に来たんだよねと不安になるほどだったけど、聞こえてくる会話や場内の雰囲気から、演奏そのものよりも、友達と出逢う「パーティー」なんだなあと感じ、「タコツボ」と「世代」の違いを目の当たりにした。しかしどういうルートでcameraやminami deutschを起用することになったのだろう。前売りが2000円と破格の安さなこともあるのか、場内は超満員!ペイ出来るのかな。音響が不安だったけれどPAが須藤さんでびっくり。おかげでバランス良い鳴りだった。

二番手のminami deutschの「クラウトロック」な演奏はとてもカッコよかったから、次のdipはどう出るのかなと期待。前のほうに行ってもいっぱいの人に埋もれてステージ上はほぼ見えず。フロアとステージはフラットのようだった。ギャラリーだから仕方がないか。今回私にとってエポックメイキングなのはキーボードで堀江博久さんが参加したこと!まさかまさかこうつながるとは……。90年代の私に伝えておくれ(何度目?)
1曲目は最近定番の「krauteater」、続いて「neurotic mole」だったから驚いた。この手の曲やるとは思ってもいなかったなあ。堀江さんのキーボードが不可思議な印象を付けてくれた。そして「underwater」はこれまであった幾人かのキーボードプレイヤーとはまた異なる音像。今日はさすがに「ゲスト」感覚でサラッとしてたので、回数を重ねてCornelius並にいろんなことを堀江さんにやってみてほしいなあ。そして私の妄想としては「キーボード・ベース」に堀江さんと大野由美子さんを固定として、「ギター/ボーカル」が「ヤマジカズヒデ」と「Cornelius」での対バンです(鼻息)こんなのあり得たら私倒れるなー。なんて妄想はさておき、この日はいつもと色んな面で勝手が違うからかスイッチが入らず演奏がちょっと硬かったように思えた。

さてメインのcameraになると結構疲れてしまったけれど、想定を外れた自由な演奏っぷりはとても面白かった。ドラムの人、フロアでかなりオモシロキャラクターだったけど、演奏も変だなあ。最後の方は謎な展開を見せて終了。

ライブハウスの旧態然とした予定調和なのではないのも、まあこれはこれであり。この前のyo asa主催イベントだとか、いろんな場で思いがけない出逢いと新しい道筋が生まれてほしいなと思う。