秋田名建築3

今回は秋田県内に点在する名建築を3つご紹介。


□(横手) 設計:白井晟ー/横手興生病院
アルミ成形のたくさんの丸窓、という外壁が強烈な存在感であったようですが、既に解体……。
http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/live_energy/modern/12.html(参照としてこちらの記事を貼っておきます)

とりあえず行ってみたところ、例の外壁を一部残していたのです!




これが外壁全面に付いていたなんて目立つわなあ・・・

その裏手には



同じく白井氏設計の「昨雪軒」が。美しい・・・
戦時中に秋田に疎開していたことから県内にいくつも白井氏の建築物がありますが、続々解体中の状況です。


□(角館)設計:大江宏/角館樺細工伝承館(1978年)
桜もまだ残る角館。武家屋敷が並ぶ通りに面した立派な門をくぐって敷地内に入ると、異国情緒な建物が建っていました。





日本の伝統的建造物とモダニズム建築がどちらもそのまま同居しています。江戸時代の武家屋敷を今も残し、国の重要伝統的建造物群保存地区である角館にこのような館を建てたことが面白い。大江氏は秋田市出身ですが、県内の作品はこれのみのよう。


□(秋田) 設計:安藤忠雄/新県立美術館(2013年)


打ちっぱなしのコンクリートでお馴染みの「タダオの美学」が・・・



こ、これは一体・・・。ここは秋田の一等地ですが、1998年に移転した病院の跡地利用構想が浮上してから15年を超え、ようやくオープンした再開発施設。美術館に隣接する建物は行政絡みの施設であり、うまく軌道していないことがひと目でわかるので、ナントモいえない気持ちにさせられる。安藤忠雄は勿論昔から有名だけど、2000年代はマスコミにもよく取り上げられたように思うので、タイミング的にナルホドね……。もう数年後だったら隈研吾だネ……。
この真向かいに元々「県立美術館」があったものの、諸々の理由?で閉館しています。こちらもいい風景だけどなあ。

藤田嗣治作品のコレクターであった平野政吉が建てた美術館で、屋根の丸窓はフジタがフランスの礼拝堂のようにしてほしいと助言したのだそう。うん、あの丸窓がとっても素敵。美術館がただの箱ではないということを教えてくれるこの美術館に入りたかったな。 http://akitabunka.blog.fc2.com/blog-entry-30.html