指宿から鹿児島方面へ向けて戻るかたちで、喜入駅に到着。ここからはバスに乗ります。
本数が少ないので無事乗れるか、とても不安でした。小さな駅を抜けた先に、

ぽつーんと。不安が増す…。
ともあれ乗車時刻まで30分ほどあるので、海岸へ向けてちょっと散策です。
ここには世界最大級の原油中継・備蓄基地「新日本石油基地・喜入基地」があり、先ほど乗った海沿いを走る列車からその姿を確認していましたが、やっぱり近くで見たかったのです。時間も無いし、そうそう近くまで行けるはずないですが、建物のあいまからなんとか拝めて嬉しかった。
バス停へ戻るとおばあさん2人が仲良くお話していました。買い物帰りのようで、レジ袋に食材が入っているのが見えます。お喋りは止まりませんが方言が強く、内容がはっきりわからない…。お二人の会話を邪魔しないように軽く会釈。
と、「どちらから来たの?」と話しかけてくださいました。途端に「共通語」になりましたが、「東京から来た」ことを話すと「私も昔住んでいたのよ」とのこと。もうひとりのかたはずっとこちらのようでした。
「鹿児島は暑いですね」「今年は特にこんな感じでねえ…」などとたわいもない会話でしたが、こんなふうにお話できることがとても嬉しい。
ほどなくしてバスが到着、我らを乗せて山へ向かう急な坂道を登っていきます。まだこの付近は住宅も多く、「バスが無いと買い物もできないのよ」とおっしゃったことに納得、「だからバスを走らせてもらってて、ありがたいの」という言葉が胸にぎゅっときました。
10分程で、お二人や他に乗車されていた何人かの全てが降車して、

がらーん。
このまま終点の知覧まで、ずっとこの状態でした。となると、経営大丈夫かしらと心配するけれど、先ほどのおばあさんの言葉のように住民のかたがたには欠かせない存在であり、我々のような「足の無い観光客」にも重要な存在であり…。うーん、難しいところですね。。。
