さわひらき「Under the Box, Beyond the Bounds」

昨日の午後はずっと会議で、気が抜けなくて張りつめていたのだけど、ふと窓を見ると結露した表面の一部から雪が降っているのが見えた。それも横殴りで吹雪いている!行き交う言葉が消えて、雪の中にひとりぽっかりと佇んでいる気がした。それはほんの瞬間だ…

京橋「小津安二郎の図像学」→日比谷「井下清と東京の公園」

先日、午後休を貰って京橋フィルムセンターへ。ここの上の展示室に来たのは初めて。常設展の「日本映画の歴史」、古い映像やポスターなどとても楽しい。明治時代の南極大陸での映像がすごかった!ペンギンがウロチョロしててナントモ愛らしいと思ったのもつ…

高谷史郎「明るい部屋」〜 恵比寿から散歩

彼にとっての初めての”美術館”での個展が恵比寿写真美術館でというのも興味深い。タイトルはやはりロラン・バルトからなわけですが、表現方法がシームレスでありながらタコツボ化しているように感じられる昨今でこのひとがここでこういった展示をすることが…

バルビゾンへの道

会議で上司と本社へ移動する地下鉄の中で、ブンカムラで開催中の「バルビゾンへの道」のCMを見た。あー美術館行きたいなあ。 数時間後、予定よりも早く会議が終わった帰り道で上司が「バルビゾン、見に行くかー」と言った。わー!(て思い出して書き留めると…

10月の雨と水の音

雨の土曜日。金木犀はますます濃厚に薫る。お昼にうどん屋。馴染みの店の息子がはじめた店は馴染みの汁よりちょっとしょっぱめ。そういう違いが楽しい。 それから移転した中古盤屋。窓の無い上の階に移ったけれど、変わらず清潔感ある誠実な店構えで嬉しいな…

バリウムとノイズ

○昨日の金曜日は人間ドッグでした。バリウムは、昨晩寝る前に布団の上でごろごろと右に左にと転がって練習したおかげで(え?)スムーズに終了。重くて無味のアレを飲むのも以外とつらくなかった。成長したのでしょうか。それよりもマンモグラフィーがほんと…

「榮久庵憲司とGKの世界 鳳が翔く」展

昨日の帰り道はだいぶ涼しく、今宵も部屋にそよぐ風が心地よく感じる。夕焼けはほんのり赤く染まり、細うどん用の湯を湧かしながらぼんやり見てた。 世田谷美術館にて「榮久庵憲司とGKの世界」、キッコーマンの卓上醤油差しが有名だけど、富山ライトレールや…

デビッド・シルヴィアン写真展 →「サウンド・オブ・ノイズ」

昨日、八月最初の金曜日。会社帰りに表参道のスパイラルへ。デビッド・シルヴィアン写真展「abandon / hope」を見る。 1階奥の丸い吹き抜けがどのように演出されているか気になっていたのに、使われていなかった・・・ 最初のフロアのカラー写真に、私のなか…

「都市の無意識」展と蝋人形館へようこそ。

土曜日は東京都近代美術館にて開催中の「都市の無意識」展を見ました。こじんまりとしたスペースですが、制作された場所も時代も異なる絵画、版画、写真、映像といったバラバラな所蔵作品を編集で見せていて、構成がとてもよかったです。 「アンダーグラウン…

アンドレアス・グルスキー展 → 中村まりライブ

この数日の気候は幾分過ごしやすい。へばるような蒸し暑さは抑え気味、風が心地よく感じられる。 今日は国立新美術館に向かうため六本木へ、お昼を食べようとした店が閉まっていて倒れ込みそうになる。この絶大なるアウェイ空間に於いては代替案が思いつかな…

世田谷美術館〜写真美術館〜神保町シアターな一日

まずは用賀へ。駅から歩くこと15分強、閑静な住宅街を抜け、車が行き交う環八を渡り、砧公園の緑のなかを進むとようやく辿り着く世田谷美術館にて「暮らしと美術と高島屋」展を見る。創業180年を迎えた高島屋に焦点を当て、「企業と文化」をテーマとした、な…

集落が育てる設計図‐アフリカ・インドネシアの住まい‐ 展

銀座一丁目へ向かい、ちょっと時間があったのでどうしようかなと、、とここを思い出し行ってみた。INAX…じゃなかった「LIXILギャラリー」。 現在開催中なのは「集落が育てる設計図‐アフリカ・インドネシアの住まい‐ 展」、これがとっても楽しかったです。 東…

「記憶写真展」「秋岡芳夫とKAKの写真」

半休を取って、会社のある駅からぴゅーっと移動、古くからの街を散歩しながらパンと焼き菓子を買う。それからまたぴゅーっと移動、珈琲師匠の元へ。いつも心に留まる言葉をたくさんくださる。『何度で淹れるってことにこだわらなくていいの。豆、焙煎、水、…

「日本の民家一九五五年」「アントニオ・カルロス・ジョビン」

土曜日。風も強いし花粉もスゴいから散歩じゃなくてインドアにという話しになって、炒飯食べてからパナソニック汐留ミュージアムで「日本の民家一九五五年―二川幸夫・建築写真の原点―」を見た。 『本展は1955年にさかのぼって、若き日の二川幸夫がとらえた貴…

実験工房展を見に鎌倉へ

風が強く冷たい日、久しぶりの鎌倉へ向かう。途中、武蔵小杉駅のダンジョンっぷりがすごかった。連絡通路が長過ぎて、井の頭線なら2駅はあるレベル。エスカレーターに乗ったら”傾斜してる”動く歩道だったとか。閉じ込められた感が壮絶に続くので震える…さて…

上野から根津、千駄木へ。

さて今日は何処へ行きましょう。まずは上野で南インドカレーを食べてから歩き始める。アメ横にはまだまだアメリカンなファッションが並んでいたり、ごちゃごちゃした昭和な気分が残っている。途中で中古盤屋に入る。昭和なアイドルから70〜80年代ロックのレ…

shiseido art egg

朝、大家さんに「BSの写りが悪いというので工事に入ります」と言われて気がついた!大雪以降に録画したの、全くとれてなかった…。「とんかつ大将」に相米作品にソニックユースのライブ…。わあああああん!高架を走る列車から見る屋根の白さ。昨日はお昼にビ…

モノミナヒカル

途中駅で下車して四川麻婆豆腐を食べて舌が痺れたところで多摩センターへ向かい、多摩美術大学美術館へ。「モノミナヒカル展 −佐藤慶次郎の振動するオブジェ−」を見に行った。 佐藤慶次郎(1927-2009)は作曲家として戦後の日本前衛芸術の牽引役を担った実験…

構築美〜田中一光と池田亮司

10月の土曜日、日差しをまだ強く感じます。青山からゆるゆると続く坂を下る。この界隈は「どっちでもない狭間」なエリアだなあ。 六本木のミッドタウンへ。”21_21 DESIGN SIGHT”にて開催の「田中一光とデザインの前後左右」を見に行きました。 本展では、田…

ギャラリー巡りたのし。

9月末、夏休みを取った1日をギャラリー巡りした記録です。最近なかなか足を運べていなかったので、なにかないかなと探して作品を見て回るのは楽しかったなあ。 石井保子さんの個展は大山顕さんのピックアップで知りましたが、後は美術サイトTABを参照して知…

遅れてやってきた夏休み

水曜日から遅い夏休みを取りました。5日間中すでに2日分はそれぞれ取得し、残りの3日間を使って旅に出る予定が無くなり、のんびりと夏の終わりを過ごすこととなりました。【1日目】 喫茶→映画→珈琲→映画の日。古くて新しい喫茶店でぼんやり。小さな店内には…

奇っ怪紳士!怪獣博士!大伴昌司の大図解展

現代美術館での特撮展の興奮も冷めないまま出掛けた「奇っ怪紳士!怪獣博士!大伴昌司の大図解展」、イヤー、オモシロカッタ!! 大伴昌司(1936〜1973)は、1960年代後半から70年代前半にかけて、少年雑誌の巻頭グラビアや図解記事の企画・構成・レイアウト…

特撮博物館→杉浦茂→田河水泡の一日。

【館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技】 お盆を過ぎ、残暑の候となってもまだまだ強烈な日差しが降り注ぐなか、東京都現代美術館へ。「特撮博物館」を見に出掛けました。まだ午前中なのに、最寄りの清澄白河駅からの道のりには同じく向…

ロトチェンコ→ポロック→原弘

先週の日曜日は銀座のgggにて「ロトチェンコ 彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児」展を見ました。ロシア構成主義には弱くって、開催されるとよく行くのだけど、今回はさすがgggな設営で世界観を提示しつつも鑑賞しやすく、ギュッと見応えがありま…

春だから

起きるとすこし明るくて、夜明けが早くなったなあって思う。Rip It Upアーティスト: Orange Juice出版社/メーカー: Polydor発売日: 1998/03/09メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るこのあいだ朝かかっていたのはオレンジジュース、理由は「春だか…

「映画でみる団地50年史」「今和次郎 採集講義展」

土曜日。東武線に乗って草加市、「松原団地前」で下車。前回は去年の5月頃来たんだったっけ。スカーンとした駅前ロータリーを抜けて、団地の建替工事はけっこう進んだなあなんて横を通って、獨協大学へ。「映画でみる団地50年史」というイベントに行って来ま…

メタボリズムの未来都市は珈琲を飲める街だろか。

朝、曇りがちで肌寒いくらいだった。朝食に珈琲とトースト。パンには何も塗らずにそのまんまで。生地の自然な甘さだけで、珈琲の味わいがぐっと変わる。どうやら珈琲にはシンプルな食パンが一番合うのかもというのが本日の発見。ハード系だと生地が強くて、…

鑑賞メモ

7月は1本も映画館に行かず!8月に入って見に行った3本をまとめて。 ・エッセンシャル・キリング 期待通りに面白かった!視界がツマミでキュイーンと変化してく感じ。突然目が覚めるよに鮮烈にカッと広がったり、コビトになったかのようにミクロにギュッと近…

「私たちの好きな八月」と「路上 On the Road」

ポルトガル映画祭で見逃し続けた「私たちの好きな八月」をようやく見た。ポルトガルの山間の街が舞台。 なんだかとても不思議な映画で、こちらにスッと入ってこないようなヒネタつくりになっていて、でもなんだか妙にこころに残っている。繰り返されるポルト…

先月の展示鑑賞記録

2月末に出かけた展示のなかで、銀座をぐるっとハシゴした記録をまとめた、あくまでも自分メモ、なので長い。