映像
豊田利晃監督最新作は、元々東京オリンピック開催日に公開として企画され、クラウドファンディングが開始されていた。ところが。 『破壊の日』は東京五輪を控え、強欲という物の怪に取り憑かれた社会をお祓いしてやろうと思い、今年の一月に企画を立ち上げま…
豊田利晃監督 最新作。逮捕騒動やコロナの影響で公開が伸びに伸び、漸く一般公開。 2014年1月に父親を亡くし、実家を売り払った豊田監督が、“一生に一度は行きたいと思っていた“小笠原へ6月に初訪問。そこでの出逢いに魅了され2ヶ月後には住民票を移して制作…
邦題「15年後のラブソング」なんてやっすいタイトル、スルーするに決まってんじゃんねえ。ところが、「ハイ・フィデリティ」のニック・ホーンビィ原作でイーサン・ホーク出てるって知ってググったら、イーサン・ホークは「90年代初頭に姿を消したミュージシ…
グレタ・ガーウィグの世界 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語作者:グレタ・ガーウィグ発売日: 2020/02/28メディア: 単行本(ソフトカバー)ユニオンで見かけて購入したのだけど、発見がいっぱいあって、あの素晴らしき映画の扉が新たに開いた気…
楽しみにしていた映画「Little Women」*1、とても素晴らしかった。グレタ・ガーウィグはオソロシイ監督だ。僅か2作目でコスチュームプレイを制作するなんて! 原作の「若草物語」は幼い頃テレビアニメで見ただけ*2で、これまでにも何度か映画化されている。…
今日は映画の絵を描いてました。 oliveのリバイバル上映の広告を部屋に貼って、見に行ったなあ。何度見ても色褪せない、カラフルで軽やかな音絵巻。双子姉妹の歌を聴きながら部屋で踊るのだ。 みんな大好きザジ!おんなじ髪型のちびっこい私は、下北の古着屋…
vimeo.com とり急ぎ、この映画を観た。昨日5月1日 1:30pm(UK Time)から3日間、限定配信。明日までに是非見よう!グラスゴーの音楽シーンのドキュメンタリー。最高。笑いながら泣いた。英語力ゼロの我が身を憂いつつ。まずパステルズから始まって(ステファ…
もはや日にちの間隔が無くなってきた。4月もあと5日、ってところで瀬田なつき監督「あとのまつり」が今月30日まで無料公開中ということをここに書き留めておきたい。是非見てほしいです。2009年につくられた、たった19分の、刹那の永遠のキラメキは、311を過…
昨日は会社を休んで、いつもと反対方向に電車に乗り、乗りなれない路線に乗り換え、ちょっとだけ郊外の街へ。駅前のごちゃごちゃと店が並ぶエリアを過ぎて歩いていくと、変わったと感じる風景が突然訪れる。坂を登って下る途中に給水塔がにゅっと向こうに見…
映画鑑賞がほぼ無くなり、見たとしても感想を書かなくなって、ここの屋号どうしようかななんだけど、今更ながら「グッド・ヴァイブレーションズ」は良かった。音楽聴いて受けた衝撃を、レコード店を開き、レーベルを設立し、ライブ開催して、すべて採算度外視…
「狼煙が呼ぶ」豊田利晃監督最新作は、たった16分間の作品。今年の春、拳銃の不法所持による逮捕がセンセーショナルに報道されたものの、拳銃は祖父の形見であったため、程なくして無罪・釈放されたことはほとんど報道されなかった。その返答として、準備期…
久しぶりに映画を見に出かけた。夕刻、外へ出たら、湿り気ある風の匂いが夏だった。ああそうだった、この匂い。 パリの街の空気を含みながら、この街で暮らす彼らの心の動きに寄り添う音楽とともに、彼らの「これまで」と「これから続いていく」日々の "あい…
今日は午後お休みして、映画を見ました。「イングランド・イズ・マイン」。スミス結成前夜までの若き日のモリッシーを描いた作品。なるほどこの手もあるのか!な切り取り方。音楽映画的エモーショナルは弱めで、苛立ちを抱えながら日々を過ごすこの青年が「…
今日はあんまり寒くないねーって外へ出た午後は新宿シネマカリテで「ノーザン・ソウル」を見た。'74年 イギリス北部での”ノーザン・ソウル”シーンを描いた物語。音楽とダンスを目の当たりにしてパアッと開いていく世界!身も心も踊らされるこの曲は一体なん…
先日ミシェル・ルグランが亡くなった。90年代昔話になるけれど、oliveに載った「ロシュフォールの恋人たち」の上映広告を部屋に貼っていた。洗練されたカラフルな画は殺風景な部屋を彩り、憧れを乗せてくれた。サントラが今までと違う切り口で語られて、”映…
映画についても他の何についても何が正しいのか誰も分からない時代です。こういうときこそどこかで聞いたような調子のよい言葉ではなく、自分の言葉で綴っている言葉を信じたいなと思います。知識の広い狭いの話ではなく、それぞれのパーソナルな映画史とい…
「泳ぎすぎた夜」ダミアン・マニヴェル & 五十嵐耕平 今年はこの作品に尽きます。大好き。現実からちょっとだけ浮かび上がった、でも現実と地続きの、ちいさな掌につかんだ雪のような、なにか。今もふと、2匹の犬にわんわん!て無邪気に吠えるたからくんの笑…
有楽町。マリオンがルミネって未だに把握できない。スムーズに繋がらないエスカレーターを登りきるとキラキラした宇宙に放り込まれ、ワクワクしながら素晴らしき映画に出会える空間があった。日劇はいまはもうない。 久々の朝日ホールでフィルメックス、何度…
書きたいことはいくつかあるのだけど今ザザーッと書くことにのめりこめず、リハビリという気持ちで綴る感想ゆえ、頭につけるタイトルはあくまでも便宜上且つ内容に触れるので諸々お許しください。 渋谷シネクイント。シネパレス跡に移転後初。 デヴィッド・…
今年のtiffはこれ一本。会社帰りに六本木へ駆け込んだ。昔ほど「映画祭然」しなくなっちゃったなあ。監督:ロン・マン。NYのグリニッジビレッジで工房を営むギター職人を題材にしたドキュメンタリー。市内で建物を壊した際に出る廃材を利用して制作されるギ…
昨日今日ともんのすごい暑さだった。久々に熱波を浴びた。茸や栗や梨に葡萄と、秋の味覚を目にしながらもこの真夏の暑さ。異常だと思うことはいつのまにか当たり前になるのだろうか。 *** 「あみこ」鑑賞後居ても立っても居られない熱意あるツイートをい…
今日は大型台風が上陸する報道により、家にこもった。先日見た映画について綴ります。:豊田監督の最新作が「将棋映画」であると知って胸の中がどよめいた。奨励会在籍経験のある豊田監督が遂に「かつての場所」へ手を伸ばしたのだから。しかも松田龍平主演…
少し前の日。平成30年の傑作として刻まれるであろう3作品をハシゴ見した一日だった。強烈で濃厚ですんなり消化されることを拒むような作品ばかりを同じ日に見たわけだけど、どういうわけだか自然と吸収された。(以下、シーンに触れますので未見のかたはご注…
先月のこと。「1999年の夏休み」を2018年に再びスクリーンで見るとは!ケーズシネマでのリバイバル上映にほんとうにびっくりした。しかもモーニングショーのみにのけぞったけど、鑑賞者の年齢層を考えると適切かもしれず(ぞぞぞ)。館内は私が一番若いかも…
今月は久々に映画をいくつも見ることが出来た。ほんとうは日記的に書きたいのだけど、結局備忘録でこんな形で。 「30年後の同窓会」 リンクレイターらしい会話と小物が映し出す空気感で語られる時代が移り変わっても、自身も息子世代も戦争に翻弄される不条…
ハル・ハートリー作品、再びのリバイバルは前回なかった「トラスト・ミー」「ヘンリー・フール・トリロジー」を上映。今回はSNSでの公式サイトが熱心だし、クラウドファンディングによるソフト化もあったせいか、「観客が自分より上の人ばかり…?」なことも…
映画を見ることが出来るくらいの状態になったところで、続々気になる新作が公開されて(実のところ名画座でも素敵企画が目白押しなのだけど)、よしッとまた映画を見に行った。グレタ・ガーウィグ監督作「レディ・バード」だ。この如何にもな情報量を持つ映…
先月の中旬の土曜日。全くノーマークの作品だったけれど、見よう、とピンと来たのはSNSで見かけた言葉がきっかけだ。褒め称えてるわけでもなく、どういう映画なのか説明しているわけでもないのに、心がゾワゾワして「見たほうがいいよ」と体が伝えているよう…
ヤマジさんがアラバキで「Soundtrack Cinema Show」と称した企画に出演したので、どんな楽曲やるのかなーと気になっていた。元々、”007/ユア・アイズ・オンリーYou Only Live Twice”(某さんのツイートで間違えに気づいた!)、”Crying Game”等映画主題歌の…
15日日曜日。朝からウチでダラーっとしてたところ、14時になってハッ、映画見に行こう、とポケットにサイフとスマホ突っ込んで渋谷に向かって(イメフォだからウンザリするほうの渋谷じゃないのもよかった)、サクッと見てきた。79分のささやかな、でも豊か…